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こう思っているだろう。「4月1日……それって、もうエイプリルフールの日じゃなかったっけ?」
そのとおり。それが「驚きの大発見の日」を祝うのに、うってつけの隠れ蓑になる。
確立された科学の美しさで論じたように、科学報道が最新ニュースばかりに注目するのは大きな問題だ。科学の最新ニュースは、科学の最前線のさらに先端で生まれる。つまり、新発見にはしばしば次のような特徴がある。
- 論争になっている。
- たった一つの実験でしか裏付けられていない。
- 普通の人には手に負えないほど、とんでもなく複雑で、理解するには山ほどの科学的予備知識が必要になる。だからこそ、300年前には解けなかったのだ。
- あとになって間違いだと分かる。
人々は、しっかり確立された知識に触れる機会を得られない。理解できる知識なら、なおさらだ。それは最新ニュースではないからである。
そこで提案したい。「驚きの大発見の日」には、科学を本当に大切に思う記者たちが、4月1日という隠れ蓑のもとで、たとえば次のような、重要なのに顧みられない科学ニュースを報じてはどうだろう。
これらの見出しはどれも本当だという点に注目してほしい。実際に起きた出来事を述べている。ただ、昨日起きたわけではないというだけだ。
科学の歴史には、博士号どころか理学士の学位すらなくても理解できる、人の理解の届く驚くべき大発見がたくさんあった。ここでの肝は歴史という言葉だ。船が押しのける水と、船が浮く理由との関係を理解したときの、アルキメデスの「エウレカ!」を思い浮かべてほしい。これは科学の歴史を十分にさかのぼった出来事なので、理論を理解するために、ほかの発見を50個も知っている必要はない。図を二つほど使えば説明でき、誰でもその有用性が分かるし、確認実験は自宅の浴槽で再現できる。
現代科学は、発見の上に発見が、そのまた上に発見が積み重なって築かれており、それをたどればアルキメデスまで行き着く。科学を最新ニュースとしてしか報じないのは、4分の3まで進んだ映画にふらりと入って、「血まみれの手の男、銃を持つ女性にキス!」という記事を書き、またふらりと出ていくようなものだ。
そして編集者が、「でも、うちの読者はそんなことに興味を持たないよ――」と言ったら、
RedditやDiggがリンクしているのは最新ニュースだけではない、と指摘しよう。昔の科学をうまく説明した短いウェブページにもリンクしている。読者はそうした記事を高く評価して投票している。それは何かを物語っているはずだ。新聞をもっとRedditに似たものへ変えないと、給料を払うために麻薬を売り始めなければならなくなる、と説明しよう。編集者はそういう話を聞くのが大好きだろう?
インターネットでは、昔の科学についての優れた新しい説明は、それ自体がニュースであり、ニュースとして広まる。新聞の科学欄も同じようにできないのはなぜだろう。新しい説明には、なぜ報じる価値がないのだろう。
とはいえ、第一歩としては構想が壮大すぎる。今のところは、「驚きの大発見の日」に乗ってくれる記者がいるかどうか見てみよう。理解できる科学上の大発見を、たった今起きたかのように報じる日である。
4月1日。カレンダーに書き込んでおこう。